社員座談会CROSSTALK

  • K.I. アプリケーションビジネス本部
    ビジネスソリューション推進部
    SE
    2011年入社

  • W.T. アプリケーションビジネス本部
    DX推進部
    SE
    2018年入社

  • Y.M. アプリケーションビジネス本部
    ビジネスソリューション推進部
    SE 部長
    1999年入社

  • S.T. 東日本営業統括部
    第1営業部 営業1課
    営業
    2013年入社

CROSSTALK

「M」社システム移行プロジェクト

ベル・データの仕事が、実際にどのようなプロセスで行われているのか。近年の業務の中でも特に大きなプロジェクトに参加した4名に集まってもらい、取り組む姿勢、進め方など、具体的なエピソードを交えてベル・データの仕事について語ってもらいました。

他社でも解決できなかった
難しいプロジェクト発足。

―今回はどのようなプロジェクトでしたか?

Y.M.:2017年末から始まった、「M」という上場企業のお客様のプロジェクトでした。古いシステムの保守コストがかかる課題があったのですが、別のシステムに移行したくても新しいマシンと連携する仕組みがなく、高い保守コストを払い続けていました。別事例でも古いシステムが塩漬けされているケースはたまにあるのですが、今回は難しい案件だという印象でした。

S.T.:実は、他社では対応ができなかったと、システム開発元のIBMからの紹介だったんです。以前営業でお邪魔したこともあるのですが、その時は発注には至りませんでした。でもM社のご担当者様が私を覚えてくれていて、今回はいい機会と思いましたね。私の担当はお客様へのヒアリングから提案、スケジューリングなどです。プロジェクト全体でハードの「インフラ構築」とソフトの「アプリケーションの構築」と2つのフェーズがあり、特に注力したのが、土台となる「インフラ構築」です。

W.T.:今回のプロジェクトはPCとPCの間をつなぐJavaプログラムの刷新が必要で、私はそのフェーズを担当しました。

K.I.:私は現行の100本ほどのプログラムを「データスパイダー」というプログラムで新しく作り直す作業をしました。データ連係の経験はありましたが、規模がかなり違いましたね。

Y.M.:それに大変だったのは、お客様の社内でしか作業できないシステムだったことですね。私を含め、ここにいるSEメンバーは客先に半年ほど常駐して作業していました。

プロジェクトごとに、
適性と規模に合ったチームを編成。

―メンバーはどうやって決めるのですか?

S.T.:チーム編成はその時のそれぞれが持っている仕事量と、技術の適性、規模などで決まるんですよ。このプロジェクトは、ここにいる4人を含めて20名ほど関わっていて、特にIさん、Tさんには中心メンバーとして頑張ってもらいました。ちなみにIさんは、もともと新卒での入社時に営業だったんです。

K.I.:営業も楽しかったけど、SEになりたかったので4年目にSEに異動したんです。

S.T.:なのでIさんは僕にとって営業の先輩に当たるんです。「アプリケーションの構築」のフェーズでは、お客様とのリレーションもお任せしていました(笑)。

W.T.:私にとっては中途入社してすぐのプロジェクトで、前職でJavaを使っていたこともあって声がかかりました。

Y.M.:必ずしもメンバーがベテランだからうまくいくとは限りません。どんな仕事も最新技術や未知のことを調べながら進めます。IさんもTさんもよく調べるし、一人で作業するのではなく、よく話し合って協力するコミュニケーション能力があったので適任でした。

膨大な量のプログラムを、
連携しながらクリア。

―どのような作業をして進行したのですか?

W.T.:Javaプログラムは必要でしたがその技術がそのまま使えるわけでなく、既存のシステムで使われている古い技術から、連携先の最新の技術まで網羅しなくてはいけない難しい案件でしたね。ネットや仕様書で調べたり、発掘作業のようでした(笑)。

K.I.:データの連係には以前業務で携わったこともあったのですが、100本もプログラムがあると複雑で、手探りのことも多く最新の技術やマニュアルを勉強しながらひたすら作り続けました。自分だけじゃなく、ほかのプログラマーさんにも指示を出しながら、時間との戦いの作業でしたね。

Y.M.:プロジェクトリーダーの私も実作業しました。総動員です(笑)。そのおかげでIさんはベル・データ内でこの分野の先駆者になれたんじゃないでしょうか。

K.I.:100本ノックで、フィジカルが強くなりました(笑)。スパイダーはキーボードよりマウスを使うので、肩が凝るんですよね。

協力してよりよい方法を探った先に
成長がある。

―お客様とはどうやって作業を進めていくのですか?

W.T.:あるプログラムが別の箇所に影響を与えることなど、一つ障害が発生するとまずはお客様に連絡します。そうすると一緒にベストな方法を考えてくださるので、助かりました。

S.T.:M社の場合、お客様の社内にも各部署にプロフェッショナルがいますし、技術者が顧客に常駐していたこともあり、協力体制が取れてよりよいものができたと思います。作業をこなす人ではなく、ディスカッションできるパートナーとなるのがベル・データのスタンスなんです。

Y.M.:私たちは「できません」とは言わないんです。「どうやったらできるか」を多くの人を巻き込みながら模索して解決策を考えられるのが、ベル・データの強みですね。

W.T.:社内でも、難しい仕事があったら他の人が「こうしたら?」と提案し合って許容する文化があって、色々チャレンジしたくなりますね。以前別の会社にいたから、雰囲気の違いを特に感じます。

K.I.:和気あいあいとしているけれど軽い感じでもなく、バランスが良いと思います。相談しやすい雰囲気ができていますね。

S.T.:社内メールで「こういう案件で事例ありませんか」と聞くと、たくさんレスポンスが来るのもベル・データの特徴かもしれないですね。

W.T.:すぐ返ってきますよね。それにすごくびっくりしました。

顧客からの感謝の言葉に感激。
さらに達成感が増しました。

―納品後はいかがでしたか?

K.I.:当初の目的どおり保守コストを1/10まで下げることができましたが、副産物的に処理速度も速くなり、お客様にも使いやすいプログラムを導入したので自主管理がしやすい結果になったんです。

S.T.:通常、想定外のことも多少は起きるものなのですが、実装後もトラブルがほとんどなかったんですよ。おかげでお客様と忘年会を開くほど、仲良くなりました。

Y.M.:Iさん、Tさんの両名はカラオケが上手いので大活躍でした(笑)。Iさんはベル・データの入っている三井ビル主催のカラオケ大会で入賞したこともあるので。

K.I.:(笑)先方のほうが上手い人が多かったです。

W.T.:複雑な案件で、技術的にも初めてのことが多かったので、課題を一つひとつ検証、調整してプログラムして、動いたときにはほんとうに嬉しくて。お客様も社内も協力的で、勉強しながらクリアにしていけて良い経験が積めましたし、この会社に入って間違いなかったと確信しました。

K.I.:印象に残っているのは、プロジェクト完了後、先方の取締役に「こんなにうまくいったのは初めて」と言っていただいたこと。とても嬉しかったですし、じわじわと「やりきったー!」という気持ちがこみ上げてきて、このプロジェクトに参加できてよかったと、あらためて思いました。