問題点・導入の目的 基幹サーバーであるAS/400の災害対策と運用負荷軽減を
当時、株式会社共立メンテナンス(以下、共立メンテナンス)は、基幹業務サーバーであるAS/400のデータバックアップを、物理テープにとって本社に保管していました。しかし、大規模災害を想定した際、保管場所がAS本体と同じであること、また、業務復旧までに相当な時間がかかること等、対策が不十分であることに不安を持っていました。それに加えて、日々の運用の中でのテープをかけ替える手間、そして、それを解消するためには高額なテープ装置を導入しなければいけないなど、様々な問題に直面しており、これらをすべて解決できる方法を摸索していました。
解決方法の検討、決定/ベル・データからの提案 リプレイスのタイミングで資産を有効活用しながらHA化
その頃、ちょうどASのリプレイス時期に差し掛かり、担当していたベル・データと話をしている中で、HAツールDR Managerの存在を知りました。DR Managerは、遠隔地にバックアップを取ること、人の手を煩わせないことなど、当時考えていた要件を満たすものでした。 さらに、肝心のコスト面に関して言えば、DR Managerそのものが想定価格内であり、新規導入するASも製品価格、保守料金ともに以前のものに比べて大幅にダウンしていました。 加えて、ベル・データから、現行本番機をリプレイス後にバックアップ機として利用することで、資産を 無駄なく使えるという提案を受け、結果、これまでとあまり変わらないコストでHA化が可能となり、導入を決定しました。
導入成果・現状 HA化をきっかけに様々な課題を解決できました
現在は、ベル・データが持つ大阪のテクニカルセンターにバックアップ機を預け、DR Managerによる遠隔地レプリケーションを実現しています。(本社の物理テープによるバックアップも、緊急時の切り戻しを想定し継続)さらに、共立メンテナンスでは、ただ導入するだけでなく、実際に本番機とバックアップ機の間でテストを繰り返し、何かあった際に本当に業務復旧がスムーズに行えるかどうかを厳しくチェックしました。結果、実際に同期が取れたテストデータを目で確認することができ、思い描いていた通りに災害発生後、約3 日間での業務復旧が可能という確証が取れたことは、大きな安心感に繋がりました。
将来展望・今後の課題 帳票の電子化、全社的な統合システムが目標
現在、処理書類が莫大な量になっており、物理的な保管場所の確保が難しい状況になってきているので、以前も相談していた帳票の電子化を検討しています。 また、子会社まで含めた全社的なシステムの一元化もいずれは考えていかなければいけないと思っています。
お客様プロフィール
株式会社共立メンテナンス(東京都千代田区)
URL:http://www.kyoritsugroup.co.jp/
学生寮・社員寮・ワンルームマンション事業、ホテル・スパ事業、ウェルネスライフ事業、その他これらに附帯する事業
この事例の製品・サービスの詳細
DR Manager
DB 複製に特化することで、安価に HA 自動運用環境を構築できます。
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