BELL Group 株式会社ベル・データ
導入事例: 住商アグロインターナショナル株式会社 バックアップ

PCバックアップ環境を刷新、所要時間を10分の1以下に

問題点・導入の目的 重要な情報資産であるクライアントPCのデータを保護し、PCに障害が発生しても業務の停滞を最小限に

世界中を飛び回る営業スタッフにとって、ノートPCは業務遂行に欠かせません。中でも時差のある地域との商談や、外出先からの業務報告において電子メールは重要な役割を果たします。
「文書ファイルはもちろんですが、お客様とのやりとりを記録したメールデータは非常に重要な情報資産です。たとえば、農薬のプロジェクトではひとつの案件が5年、10年という単位で動きますから、履歴データはかなりの大きさになります」と話すのは、プロダクト推進部 登録チームリーダーの佐久間大氏。

住商アグロインターナショナル株式会社では、データバックアップの重要性は従来から認識されており、そのためのソリューションも導入済みでした。しかし、更新したファイルを丸ごとバックアップするタイプの製品だったためバックアップに多大な時間を要しました。
また、「使用中のドキュメントファイルがバックアップできない」「バックアップ動作中はPCを操作できない」など、業務の実情に合わないという問題も顕在化していましたし、忙しい営業スタッフほど業務を優先し、バックアップを強制終了して後回しにする事態も頻発していました。直近のバックアップが取得できていないと、PCの障害発生時に肝心のデータが復旧できない可能性が高まります。業務に大きな支障をきたしてからでは遅いので、改善は急務でした。

解決方法の検討、決定/ベル・データからの提案 ユーザーがデータバックアップの動作を意識することなく、短時間でバックアップ処理が可能なソリューションを選定し、リプレースを行う

2013年4月、新たなバックアップソリューション導入に向けた検討が始まりました。基本方針は、

  1. ユーザーに意識させることなく短時間で自動的にバックアップが可能なこと
  2. 外出先・海外などネットワーク帯域が限られた条件下でもバックアップが可能なこと
  3. システム管理の負荷を低減できること

の3点でまとまりました。
「営業スタッフに、本来の業務に集中してもらえることを最優先に考えました。」と話すのは、導入に関わった業務部リスク管理チームの山本俊行氏。

ベル・データ営業担当の石井が提案した「HPE Connected Backup」は、重複排除、差分バックアップ、データ圧縮を効果的に組み合わせて、高効率にバックアップを実行。2度目以降のバックアップデータを最大で85%削減することが可能であり、限られた帯域でも短時間で確実にバックアップを行うことができます。
石井は、実際に社内で利用している環境で「15GBのバックアップ処理を1分たらずで完了している」という事実を盛り込みながらHPE Connected Backupを紹介したところ、「比較検討した他の製品も重複排除や差分バックアップ機能を備えていましたが、HPE Connected Backupの実行効率は非常に優れている。」とのお言葉をいただき、複数ベンダーの候補からベル・データが選ばれました。

導入成果・現状 4時間半かかったバックアップを20分に短縮

ITの効果

  • ユーザーに動作を意識させないフルオートバックアップを実現
  • データ圧縮、重複排除により限られたネットワーク帯域でもバックアップ可能に
  • バックアップ所要時間を4時間半から20分(1/10以下)に短縮
  • バックアップポリシーの一元管理による管理部門の負荷低減

ビジネスの効果

  • 確実なデータ保護により、クライアントPCの障害・ 盗難などによる業務停止リスクを最小化
  • クライアントPC入れ替え時のデータ移行コストを事実上ゼロ

クライアントPC環境のアセスメント、バックアップサーバーの構築等を経て、2014年1月にHPE Connected Backupの試験運用を開始。3月には全社での運用をスタートさせましたが、その効果は絶大でした。
データ量の多いユーザーで、4時間半かかっていたバックアップタスクが、20分で完了するようになり、平均的なユーザーなら数分で完了できるパフォーマンスでした。

HPE Connected Backupのもたらすメリットはこれだけではありません。従来の環境では、バックアップタスクをスケジューリングしてネットワークの負荷を分散させていましたが、異動があるたびにスケジュールを再構成しなければなりませんでした。しかしHPE Connected Backupはスケジューリングが不要で、ネットワークの空き状況を見てランダムにバックアップタスクを実行します。しかも「ユーザーが気づかないうちにバックアップが終了している」というほどそれを意識させません。

システム構成

システム管理面の効果については、ドキュメントのフォルダーやファイル単位、Webブラウザーのブックマークなど、バックアップの対象をきめ細かく設定することができ、バックアップポリシーを一括して適用することも可能です。管理側の業務負荷は大幅に軽減されました。
さらに、ファイルやシステムを前日の状態に戻す手順も、非常に容易です。先日、営業スタッフのPCが不調になったときは、代替機にドキュメントやシステム環境を復元して即座に提供できました。業務が滞る時間を最小限にできたと思います。

この機能は新たなメリットも生み出しました。「PCのリプレースに際して、最もコストと時間を要するのはデータ移行であり、外部に依頼すると1台あたり数万円を要します。HPE Connected Backupを使えば、新しいPCにユーザーの環境を簡単に復元できますから、データ移行コストを事実上ゼロにできます。

将来展望・今後の課題 今後はConnected Backupの適用範囲をさらに広げ、ユーザーの海外出張時にもリアルタイムでバックアップできるようにするなど、コンプライアンスとリスクマネジメントの強化に活用していきたい。

お客様プロフィール

住商アグロインターナショナル株式会社

住商アグロインターナショナル株式会社(東京都千代田区)

URL:http://www.summit-agro.co.jp/

アグリサイエンスビジネスライン、防疫薬ビジネスライン、ペットケアビジネスライン

住商アグロインターナショナル株式会社は、「農」「生活環境」「癒し」の分野で人々の生活と環境に貢献する専門商社です。住友商事グループのグローバルネットワークを活用し、農業生産資材、家庭用・業務殺虫剤、ペットケア用品の輸出入ビジネスを展開しています。

この事例の製品・サービスの詳細

Connected Backup

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